[書評]ITロードマップ 2020年版

[書評] ITロードマップ 2019年版: 情報通信技術は5年後こう変わる!
の続編
ITロードマップ 2020年版
も買いましたので読みました

マスタカはこのシリーズ結構好きですw


・本書の内容
今後の技術トレンドを予想した本
ビジネス目線が強いので技術者が読むと新鮮な気持ちで読めて面白いです
ここから面白かったことを書いていく

・自動機械学習プラットフォーム
機械学習は重要だけど一般人だと構築できない
そこを作ってくれるプラットフォーム
datarobot
https://www.datarobot.com/jp/platform/
driverless ai
https://www.ibm.com/jp-ja/marketplace/driverless-ai

・自動でデータセット構築のコストを下げる
機械学習のロジックはデータセットに依存する
良いデータセットを作るコストを下げるプラットフォーム
Amazon SageMaker Ground Truth
https://aws.amazon.com/jp/sagemaker/groundtruth/

・フェデレーションラーニング
データをサーバーに集めて学習済みモデルを作るのではなく
各スマホ端末でトレーニングをして、トレーニングの結果をサーバーに集めて学習済みモデルを作る
各スマホ端末の生データをサーバーに上げるとプライバシーが問題になるので

フェデレーションラーニングでは、どんなデータを組み合わせるかで2タイプある
-いろんな端末からモデルを集めて精度の高いモデルを作る水平タイプ
-ある人の他のデータ、例えば閲覧履歴のモデルと住所のモデルを集めてモデルを作る垂直モデル

課題としては端末はスマホとは限らないので、それぞれに応じて学習環境を用意する必要がある

・シュミレーション2.0
2.0は1.0より汎用性を高めて、社会システムや経営のような大局的なシュミレーションができるようになる

Simudyneは金融市場予測のシュミレーションができるとのこと
https://www.simudyne.com/
ATOMはエンジンの故障率等をプラントから得られたデータを取り込んでシュミレーションできる
https://www.anylogic.jp/atom-digital-twin-of-siemens-gas-turbine-fleet-operations/

・MLOps
機械学習・開発・運用チームがお互いに協調する

MCenterは、GUIを使って機械学習をデプロイして監視できる
https://www.parallelm.com/product/

・ブレインテック
ブレインテックは以下3つの技術領域から構成
-脳の活動の計測・可視化
-脳の状態をフィードバックして行動変容を促すニューロフィードバック
-脳とコンピュータを繋ぐブレインコンピュータインタフェース

デバイスの小型化と値段の低下がこの技術領域が流行るきっかけになってる
例えば車の運転のときにドライバーが楽しいかどうかを可視化することに使えるとのこと

・ウェアラブル
呼吸商 RQ(Respiratory Qotient):二酸化炭素で分析
光電式容積脈波記録法 RPG(Photoplethysmography):光を皮膚に当ててその反射光から血管の状態を読み取って脈拍の回数を計測
心電図 ECG(Electrocardiogram):心臓を鼓動させる電気信号を緻密に記録・可視化したもの

・フリクションレス
購入の障害になるものを取り除く話
訪店、商品選択、決済、消費の4つのプロセス

消費の例は以下
薬を同じ種類でなく日ごとに小分けする
ARで説明書を載せる

・ピープルアナリティクス
人事評価以外のデータも分析対象
メールやパソコン利用時間、会話量等の振る舞いデータが一例

このようなデータを分析することでチーム間の連携を読み解いていき
組織のハブ役を把握して、ハブ役をサポートすることで業務をさらに円滑にできる

もちろん課題はプライバシーになる

・第四次産業革命技術
1.IOT
2.ロボット(制御システム)
3.ビックデータ
4.AI

・SSI
Self-Sovereign Identity
免許証のIT版
これをブロックチェーンでやる

・Society5.0
サイバー空間とフィジカル空間を融合させたシステム
Society1.0は狩猟社会
Society2.0は農耕社会
Society3.0は工業社会
Society4.0は情報社会

Society5.0のサプライチェーンには、スマートホームでのユーザからのフィードバックも含まれる
そのため、必要となるセキュリティ等の範囲が異なる

・ゼロトラストネットワーク
従来は社内は安全だが、外部は危険という考え方
現代はクラウドサービスを利用してるので、クラウドのセキュリティも管理範囲

ゼロトラストの環境では
-すべてのユーザ・ネットワーク・端末を監視
-ネットワークは内部と外部を区別しない
-リソースはセキュアなアクセスを実現
-厳密な最小権限
-すべての通信ログを監視

・IAM
ゼロトラストを実現する技術
Identity and Access Management
ユーザID、役職だけでなく
セキュリティパッチの適用、ウイルスチェックの適用
等の端末属性も含めてアクセス可否を判定

・クラウドサービスとの連携
クラウドサービスのシングルサインオン等のIdPサービスがある

 

ビジネス視点で今後の技術トレンドをみるのもやっぱり面白いなぁって思いました
本書を読んでAIとビックデータはやっぱり敷居が下がり始めたなぁと思いました

技術系の人やこれからITを使ったビジネス戦略を練る人にはおすすめな1冊です
去年も今年も買ったので来年も買おうかなと思います

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