マスタカといえばVPoE
そんなわけで組織の生産性が気になる年頃
そこでこの本を読んでみたわけだ
以下、本書でためになった内容
開発生産性のレベル
・レベル1:仕事量の生産性
特定の作業が効率的に行えているか
PRの作成数等を可視化し向上する
・レベル2:期待付加価値の生産性
期待されたか価値がどの程度releaseできたか
アジャイルでタスクをどれだけ実現できたかを可視化し向上する
工数から組織のスケールを考える
・レベル3:実現付加価値の生産性
売り上げやKPIに貢献でているか
エンジニアだけでなく営業やデザイナーも含めてベクトルを揃える必要がある
・開発生産性レベル1の取り組み例
メンテナンス性の向上
タスク自動化スクリプトの作成
コードレビューの効率化
コミュニケーションとチームワークの効率化
技術共有やペアプロ等
・開発生産性レベル2の取り組み例
戦略ロードマップ策定
競合とどのような差別化を図るか等
市場とユーザーインタビュー
市場に向けての価値創出
リスクの管理
これを対応しない場合、どのような損失が起きるか等
開発生産性の阻害要因
・エンジニア個人の阻害要因
スキルの陳腐化
CICDがない
個人のタスク管理ができていない
品質の重要性が認識されていない
・チームに関する阻害要因
ナレッジの共有ができていない
自動化が推進されていない
開発環境が整備されていない
インフラ環境が整備されていない
品質管理が十分にできていない
チームのモチベーションが低い
・組織全体に関する阻害要因
外部との連携が不足
部門間の連携が不足
長期的なビジョンの不足
開発生産性・評価の仕組みが十分ではない
他職種・役割への理解と尊重が足りない
開発生産性に対する経営層の理解が不足している
指標
・開発生産性のおすすめ指標
PR作成数
テストコードカバレッジ
マージ時間
コードレビュー率
コードレビューの所要時間
・開発生産性に結びつく指標
要件定義が十分にドキュメント化されているか
開発中に要件がかわらないか
設計ドキュメントの更新頻度
コーディング規約の遵守率
バグ検出率
性能テストの結果
リグレッションテストの実施率
・個人の生産性指標
1タスクあたりの平均開発時間
開発者の集中時間
・チームの生産性指標
コードレビューの所要時間
コードレビューの参加率と負荷・偏り
ドキュメント作成数
・組織文化の指標
従業員満足度
余談
・AI後のエンジニア
新しい技術は早く習得でき
ドメイン知識が重要になり
AIをたばねるマネジメントスキルが必要になり
AIが解決できないような専門性の深化
が必要になる
本書はとてもためになりました。
VPoEや生産性が気になる人にはおすすめの一冊です