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組織デザインを読んで組織を作りたくなった

組織デザイン

マスタカと言えばマネージャー
EMだが、もう気分はVPoEである。
そうなると気になるのが組織。
そんなわけで組織デザインを読んで組織を設計しようと思ったわけだ
以下、内容


・本書の内容
組織の作り方を一から解説した理論本
古い本だが特に違和感なく読める
組織論はあんまり変化ないんだなって思いました。

 

組織の形

・分業と調整
組織は分業と調整で成り立っている
分業:役割を分けて専門性を発揮させる等のメリットの追求
調整:多数の人々の活動があたかも一つに連動して動くようにする

・機能別と事業部制の組織
どちらを採用するべきかは以下となっている
事業部制組織:製品・市場への柔軟対応
機能別組織:内部統合のメリットが大きく、市場への柔軟性が重要でない場合

中間的な方式としてマトリクス組織もある
ボスが2人いる、ツーボスシステムとなる

また、現実的には一部事業部制、一部機能別が混じった組織も存在する
理想系は教科書的で中間的なものが悪いわけでもない

・分業タイプ
2軸ある
直列型vs並列型
加算的集約vs機能的統合

直列型+加算的集約
パン屋のシフト
直列型+機能的統合
機能別分業:こねる->成形->焼く->販売
垂直分業:考える->実行する
並列型+加算的集約
パンを複数人で作る
並列型+機能的統合
エンジン、ブレーキ、タイヤを並列に作って
最後に車にする

・分業のメリデメ
メリット
考えるが90点、実行するが10点
考えるが10点、実行するが90点
の人を別々に雇える
分業しないと考えるが90点、実行するが90点を2人取らないといけない
デメリット
全体が見えないため意図がわからず、働く人の意欲の低下
調整・統合の難易度が上がる

・プロフェッショナルの活用
標準化のためにプロフェッショナルを入れることがある
もちろん専門家なので高度の判断が可能である
ただしデメリットもある
・プロフェッショナルは価格が高い
・専門領域と専門領域外との調整が難航する可能性がある

 

ヒエラルキー
・ヒエラルキーの目的
みんなで喋るとコストが上がるので
ヒエラルキーを作ることでコミュニーケーションコストを下げる

・標準化のコスト
すべてをマニュアルにまとめると規則集が厚くなり無視することが増える
そのため、年に1回しかでてこないことについては上司との相談で解決の方がコストが安い
なので標準化についてもコストを考えてから作る

・階層の数
管理できる人数が10人であれば
200->20->2->1
と4階層になる
フラットにしたければ管理できる人数を大きくすれば良いが
管理できる人数はそう簡単に増やせない

・管理できる人数を増やすには
例外の数を減らす
そのためには部下の熟練度を上げる
例外の分析を簡単にする
機能別分業の場合は複雑になりがちである
エンジンの評価とタイヤの評価が違うため
上司が管理できる機能は5~6と言われている
そのため、同じKPIが全ての部署に適用できればコストは下がるので管理できる数が増える
例外処理にかける資源を増やす
多数の難解な例外を同時に処理することは難しい。
時間や熟練やサポートスタッフ等を投入できると見れる数が増える

・管理職のボトルネック解消
判断能力のある下位層を作る
結果、現場で判断できる量が増えれば管理職の負荷が下がる。
そのために以下3点を実施する
・有能な人材の確保
・人材の育成
・ローテーションをして幅を広げる

 

本書は古い本ですがとてもためになりました。
管理職になった当初は自分の部下のマネジメントだけでした
ただ管理職に慣れてきたり部下が増えてきたら次に気になるが組織
組織の設計を変えたくなったら是非読んでみてください
とても良い本です

組織デザイン

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