人月の神話【新装版】を読んだ
マスタカと言えば神話を作る男
そう!マスタカの人生が神話になるわけだ
そんなわけで本書を読んでみた
以下、内容
・本書の内容
古典的名著といわれる本書
プロジェクトマネジメントで必ず引用される銀の弾丸を生み出した本である
以下、面白かったこと
・製品化にかかるコスト
プログラミングをプログラミング製品にするには3倍のコストがかかる
プログラミング製品をプログラミングシステム製品にするにはさらに3倍のコストがかかる
プログラミング製品はドキュメントがそろってテストされてるもの
プログラミングシステム製品は実際の製品
・人月
人と月が交換可能になるのは、
多くの作業者の間でコミュニケーションを図らずとも仕事が分担できるときだけ
分担が難しく、相互のコミュニケーションが必要な場合は
労力は、人がn人いるとn(n-1)/2に比例する
・スケジューリング
1/3 計画
1/6 コーディング
1/4 単体テスト及び初期システムテスト
1/4 結合テスト
筆者曰く半分をテストにあてるのが正しいとのこと
・スケジュール変更の悲劇
要員を追加すると、元の見積もりには教育という仕事に費やされる
その結果さらにリリーススケジュールが遅れるという不幸につながる
遅れているソフトウェアプロジェクトへの要因追加は、さらにプロジェクトを遅らせるだけ
・組織
コミュニケーションは2人で話す場合
n(n-1)/2通りがあり
調整を必要とするグループは2^nになる
このために組織が必要になる
・組織に必要な人
組織においては計画やリソースを管理するマネージャー
技術のことを担当するアーキテクト
の二種類が人が必要になる
・マネージャーとアーキテクトが同一の場合
小規模なチームになる
大規模なチームだと以下2点の理由から難しい
1.両方のスキルをカバーできる人がめったにいない
2.どちらかのスキルでフルタイム働く必要がある
・マネージャーが上司でアーキテクトが右腕の場合
アーキテクトに技術判断を下せる権限を渡すこと
・アーキテクトが上司で、マネージャーが右腕の場合
右腕が技術以外のものを小間使いとして働くイメージ
・マネージャーの仕事
計画を作成して実行する事
文書化された計画のみが明確で実行可能
その計画は
何を・いつ・いくら・どこで・だれが
で構成されている
・マイルストーン
あいまいさをなくしましょう
・ウォーターフォールは間違いだ
プロジェクトでは一つ前の上流工程にフィードバックが発生する
そのときに変更が加わるのでウォータウォールは間違いだ!
・短い時間で成功したプロジェクト
投入された人数に関係なく、計画された最適スケジュールの3/4より短い時間内で成功したプロジェクトはほとんどない
・プロジェクトの途中で投入される人
チームプレイヤーとしてプロジェクトの中に勢いよく飛び来んで仕事をする意欲の持ち主でないといけない
最悪なのは、工程事態を変更または改善しようとする人ではいけない
・本書を読んだ感想
役に立つことはときどきあるのは間違いない
ただ、思ってるより面白くなかった
正直途中ガンガン話飛ばしました
理由としては、本書が書かれたのがパソコン1台を複数人で時間を決めて使いまわしていた時代のため
生産性向上の話がパソコンの利用管理に充てられ、まったく役にたたないからである
人月の神話をこれから読む人は、純粋にプロジェクトマネジメントだけ読んで
本書にかかれてる技術のことは一切無視しして飛ばして読んだほうが満足度高い
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